対話の力ーフューチャーセッションin四国
2012.06.06
2012年5月26日と27日の2日間,「対話の力—四国発!新たな未来を創造する」をテーマとしてフューチャーセッションin四国(主催:NPO法人ソーシャルベンチャーズ四国)を開催いたしました.当日の様子については徳島大学の吉田先生のブログ,FCNJさんのブログでもご紹介いただいています.
(写真:スタッフの方が手作りしてくれた看板)
今回のイベントは,フューチャーセンターによる企業変革の取り組みに長年従事されてこられた岩井秀樹氏、市民が対話し新しい未来を生み出す試み「京都流議定書」の仕掛人である岡村充泰氏をゲストにお招きし,組織開発と地域開発の分野で有名なボブ・スティルガー博士と八木がファシリテーターを務める形で進行されました.
(写真:こんな感じでサークルになって対話をスタート)
年齢,性別,住んでいる地域,職業など様々な違いを持つ人々が対話を深める,一見とてもシンプルなことですが,実際には意外と難しいことだったりします.地方にはまだまだ豊かな人と人との関係があるのも事実ですが,その一方で,人々は自分が普段属しているグループとは異なる人々との対話を持つ機会について十分だとは感じていない現状があります.以前,ある地元の経営者の方が私に「普段,地元の経済人と話す機会はあるけれども,そういったコミュニティには多様性が少なく,新しいアイデアや情報に関しては枯渇しがちだ」とおっしゃっていました.このことは自治体の方にも,NPOの方にも,大学人にもそれぞれ当てはまる傾向のようです.多様な違いを持つ誰もが安心して参加出来,対話を深められる場は,実は簡単に生み出せるわけではありませんが,その必要性はとても大きいものだと感じます.
(写真:ワールドカフェの様子,各テーブルにはスタッフが一輪挿しの花を用意してくれました)
よい場をつくり出すには,よい場を生み出そうとする意図と情熱,デザインとプロセス,場を支える人々のホスピタリティ,参加者の主体性と創造性を引き出す知恵,ファシリテーターによる傾聴と沈黙の力など,学ぶことが本当に多くあります.私自身,その学びの道程の途上にありますが,これからも多くの方々と,よい場を生み出すために探求と学びを深めていけたらと思います.これは毎回,本当に楽しい学びです.
(写真:27日のプログラム,その場の流れを大切にしたかったので細かい時間は書き込みませんでした)
参加者の方々からは「未来を語ることで今がワクワクすることを感じた」,「新しい一歩に具体的につながるヒントが得られた」,「四国の全ての大学をフューチャーセンターにしたい」,「傾聴と沈黙の大切さを感じた」などなど沢山の思いや気づき,今後の抱負をシェアして頂きました.
(写真:ポストイットで貼られた参加者の皆さんの気づきの一部)
参加してくださった多くの皆さん,そして場づくりを支える側にまわって下さった多くの皆さん,本当にありがとうございました!
(写真:当日の模様は5月26日の夜のニュース(KSB スーパーJチャンネル)でも放送されました)