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二世経営者 吉田英樹の苦闘

今日は出張で慶応ビジネススクールを訪問し、高木晴夫先生の授業に参加させて頂きました。

今回の出張目的は、高木晴夫先生が担当されている組織マネジメントの授業で私が作成したケース「二世経営者 吉田英樹の苦闘」が使用され、そのケースに関するティーチングノートを高木先生と助教の国保さんと一緒に作成することでした(ケースの購入はこちらです)。

「二世経営者 吉田英樹の苦闘」は、ファミリービジネスの後継経営者である吉田英樹氏が経験した様々な困難とそれに対する彼なりの判断や対応を描いたケースです。 リーダーの視点から見たかなり生々しい出来事がいくつも描かれているため、特にファミリービジネスのリーダーであれば経験するかもしれない様々な出来事を臨場感を持ちつつ共有し、検討するのに適した教材になっています。高木先生のリードもあって今日の授業でのディスカッションも大変盛り上がりました。特にご自身がファミリービジネスの後継者でもあるという学生さんには、授業後、大変参考になったとわざわざ私のところにまで来てお伝え頂きました。

現在、日本の経営者は全体的に高齢化が進んでおり、次世代へのバトンタッチが急速に進んでいる状況です。バトンタッチに際しては、株式などのオーナーシップの移転だけではなく、後継者のリーダーシップ開発も非常に重要な課題ですが、各種統計調査などを見る限り、リーダーシップ開発の部分はかなり立ち遅れているのが実情と言えます。

大量のケースがストックされている慶応ビジネススクールでも、ファミリービジネスの後継者を中心的に扱ったケースは現在おそらくこれだけと聞いています。地域マネジメント研究科も含め、ビジネススクールの学生さんには将来家業を継がれる立場にある方々も少なからず含まれているため、今後はそうした方々に向けた教材ももっと開発していきたいと今日は改めて思いました。そして、今回、ティーチングノートも作ることになりましたし、ファミリービジネスの後継者教育、リーダーシップ開発に携わっていらっしゃる方々にも少しでもお役に立てればと思っております。

なお、ティーチングノートは完成しましたら慶応ビジネススクールのホームページから購入可能になりますので、またこのブログでもご案内します。