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基本の大切さ

今日は朝8時集合で東京・上荻にあるウィンローダー様を取材させていただきました.

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同社は,1950年に現社長の祖父によって小口集配業としてスタートしました.現在では東京都下を主な事業エリアとし,トラック120台以上,倉庫面積8000坪以上を保有し,特に現社長が立ち上げたエコ物流エコランド事業,家電設置配送等によって注目を集める元気な企業です.

朝8時集合の企業調査は珍しいのですが,同社では毎朝掃除とユニークな朝礼が行われており,それを是非見学させて頂きたいと希望してこの時間からの訪問になりました.

今回の取材の主たる目的は,ファミリー企業であるウィンローダーの3代目高嶋民仁社長に後継者から経営者へと成長される過程での様々なご経験をお聞きし,事業承継のあり方の一事例を学ばせて頂くことでしたが,それ以外のことでも多くのことを学ばせて頂きました.この取材記では,それ以外の部分の中から少しご紹介したいと思います.

まず朝8時に同社に伺うと,いきなり「おぉ!?」

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なんとウェルカムボードが!

ボードがあるにも関わらず入り口でまごまごしていると,社員の方が私を見つけてくださって「香川大学の八木様ですね.お待ちしておりました」と明るく声をかけてくれます.

訪問のことが事前にしっかりと社員の方々に共有されていることに感心すると同時に,明るく歓迎して頂いて素直にうれしくなりました.

そして早速,お掃除に参加.

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タバコの吸い殻が多かったです.

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会社も会社周辺も皆さんピカピカにしていました.私も近所の方に「ありがとうございます」と言われて,思わず「いえいえ」とかわけのわからない返事をしたりしました.私だけ普段馴れないことをしている感じがかなりありました.

掃除が終わると朝礼です.ウィンローダーでは元気朝礼と呼ばれています.

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朝礼で挨拶をされる高嶋民仁社長.

全員大きな声を出しての挨拶や「ハイ訓練」,経営理念や標語の唱和,周囲の皆さんとの握手,今日の仕事の予定の共有などがテキパキと進められ,私も一緒に参加させて頂きました.ハイ訓練では私の声が一番小さく,進行の方にダメ出しをされたりして,これも思いっきり普段馴れないことをしている感じがありありでした.

私自身馴れていない部分があったとはいえ,こういう朝礼は本当に大切であり,学ぶことが多いものだと思いました.例えば挨拶に関して言えば,挨拶はコミュニケーションの基本と言われますが,意外にも出来ていない人が多いものです(もちろん自らの反省も込めながら書いています).特に朝,仲間(社員)同士の明るい挨拶は一日をはじめる上で前向きな気持ちを引き出してくれます.きちんと相手の目を見て,明るい声が飛び交うウィンローダーの皆さんの挨拶は実際にとても清々しいものでした.私はこの朝礼に参加させて頂いて,朝から「元気をもらったなぁ」と素直に思いました.さすが元気朝礼と言うだけの内容がありました.

振り返ってみると私の職場である大学は自由な場であるとよく言われます.言論や個性の表し方において積極的に自由を尊重しようとする点は間違いなく素晴らしいのですが,必ずしもそれが十分には活かされていない面があるかもしれません.香川大学だけではなく,仕事柄多くの大学に立ち寄りますが,どこも挨拶が元気に飛び交う場とは言い難い感じがします.大学人は,自由であることの価値を活かし,それぞれがより活発に言論や個性を発する為に,コミュニケーションの基本である挨拶をもっとしっかりと出来るように学ぶ必要があるのかもしれません.コミュニケ—ションの質が低い場では,言論や個性の表出は衝突や不理解を生みやすくなり,創造的なコラボレーションの機会を減らし,ストレスを引き起こすように思えます.

今日の元気朝礼を見せて頂いて,自分の職場を振り返った時,特に教職員と学生の間で十分かつきちんとした挨拶が交わされていないように思われたのは残念でしたし,今後の課題であると感じました.挨拶は社会に出てから学ぶものというのは,やはり本来的ではないですね.挨拶の訓練や大きな声でのハイ訓練をするということは,百聞は一見にしかずで,別にやらされ感もなかったですし,自由を否定する全体主義的な感じや個人の個性や自発性を奪うようなものでもないと感じました.実際,ウィンローダーの社風は社員それぞれが闊達に意見をしあえる自由な感じでした.挨拶だけがそのような社風を作り上げた要因とは思いませんが,コミュニケーションの基本がしっかりと出来ていることが,コミュニケーションを活発化する上で重要な基盤としての役割を果たしているように感じられました.

朝礼の後,社員の皆さんの机の引き出しの中身を見せて頂いたのですが,ここでは5Sが徹底されていました.

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トイレに入るとなんと石鹸の位置まできちんとしています.

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基本がしっかりした会社という印象を次々と受けました.社員の方のご説明では,サラリーマンは一人当たり一日平均で文房具等の物やファイルなどの情報を探すのに約7分かけているそうです.職業柄どういう調査方法でそのことを調べたのか気になりましたが,そうだとすればとてももったいないことです.

色々なことに感心した後,高嶋社長と社員の方へのインタビューを終え,建物の外に出ようとすると,

再び「おぉっ!!」

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本当にすごい会社だなと思いました.

ウィンローダーの皆様,お忙しいところお時間を割いて多くのことを学ばせて頂き,本当にありがとうございました!!!