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鶴岡出張

先週,東北公益文科大学大学院の石田英夫先生のお招きで山形県鶴岡市に出張してきました.

今回の出張目的は2つの会社を取材させて頂くことでした.

1社目は伊藤鉄工株式会社様,2社目は湯の浜温泉の亀や様です.

1社目の伊藤鉄工さんは,なんと創業800年を超える企業です.ある調査によれば日本で4番目に古い営利組織ということになります.

それほどの長い期間,ファミリーを中心として経営を続けることが出来た理由は一体何だったのか,家族や親族の方々との関係性,技術や経営,地域や顧客との関係性,環境変化への対応など,色々とお聞きしました.

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文治5年(1189年)創業

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経営者の伊藤さん親子,石田先生と一緒に記念撮影.



2社目の亀やさんもファミリーを中心に経営を続けられてきた100年以上の歴史を持つ企業であり,名門旅館です.

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明治6年(1873年)創業 風格を感じさせる亀やさんの看板



大変興味深かった点は,社長の阿部さんが,先代経営者であるお父さんと一緒に経営者としてこれまで自分達が果たしてこられた経験と役割を振り返り,それまで当たり前であった業界の常識や経営者であるからこそ見えにくかったことを発見・反省し,その後の経営の基礎となるお考えなどをまとめられたことでした.

ファミリー企業の場合,ファミリー・メンバーの方々は一般の社員の方とは異なるキャリア・パスを歩むことが少なくありませんし,ファミリー企業の長い伝統や文化に幼少の頃から触れていることが少なくありません.もちろん,そのこと自体は決して良いとか悪いとかの問題ではありません.重要な点は,ファミリーにはファミリーという条件ゆえに見えていることや,時に見えにくくなっていることがあるということです(逆に一般の社員の方には見えにくいこともあります).阿部社長の場合,親子の対話を通じてそうした点に数多く気づかれていかれていったという点で私にとって大変興味深いケースでした.

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亀やさんの立派な庭園でも記念撮影.左から石田先生,阿部社長,八木.



なお,当日は足を伸ばせませんでしたが阿部社長が手掛けられた湯田川温泉 湯どの庵と東京・赤坂の阿部も大変好評だそうです.

取材にご協力いただいた伊藤様,そして阿部様,誠にありがとうございました!

大変勉強になりました.





さて,取材が終わって,湯野浜温泉の温泉街を石田先生とプラプラ歩いていると・・・

「八木君,おいしそうな匂いがするねぇ」

「あ,石田先生,あそこの魚屋さん魚焼いてます!」

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「食べてく?」(お店の方)

「も,もちろんです!ビールあります?」(石田先生+八木)



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そんなわけで最高の焼き鯖にもありつきました.

鶴岡最高!