実践型社会起業家論を開講します
2008.03.19
2008年度 地域マネジメント研究科の特別講義(後期・2単位)として「実践型社会起業家論」を開講することが正式に決定しました。
当科目は私、八木が担当です。
この科目は、当研究科で地域活性化に熱い志を持っている学生の皆さんとの対話の中でその開講の必要性を感じ、開講に向けて昨年からコツコツ準備をはじめたものです。
地域が活性化するには志高い人同士が互いに顔を合わせながら切磋琢磨し合えるような新しい学びの場が必要ではないか、情報とノウハウそして熱を交換をしあえるネットワークが必要ではないか、活性化に取り組む人材をサポートする仕組みが必要ではないか、具体的にはそういったことを考え、ようやく新規科目の開設という形で自分なりに学生の皆さんに応える一歩を踏み出すことができました。
ところで社会起業家(Social Enrepreneur)については、まだ耳慣れない印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。
現在、社会起業家については研究者によって様々な定義がありますし、日本語訳も社会的企業家など様々なものがあるようです。
私としては、①社会的なミッションをベースとした活動主体であること、②高いレベルで事業性と社会性のバランスを追求していること、③地域の人々や社会と協働的かつ互恵的な関係を構築することに重視していること、などが重要なポイントだと考えています。
したがって単純に営利か非営利かということで定義されるものではなく、営利企業であっても高次の社会的なミッションが具現化していれば社会起業家でありえるし、逆に事業性が全くなければ非営利であっても社会起業家ではないということになります。
まだ授業の中身については十分に準備できていないのですが、これから多くの方のご意見なども頂きながら現時点でベストと思われる内容と水準を実現していきたいと思っています。
なお、本授業は日本財団さんから助成金を頂けることも決定しました。
この経緯についてはいずれ改めてブログでも紹介したいと思いますが、大変ありがたいことで、おかげさまで授業を通じて様々な実験的な試みもできる環境が整いました。
そして助成のおかげで当研究科の外部の方にも当授業を聴講していただける仕組みも整いつつあります(このことも改めてご案内する予定です)。
日本財団さん、ありがとうございます!