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四国における社会起業家支援に向けて

本日付(8月29日)の日本経済新聞(四国経済面)に私たちの活動に関する記事が掲載されました.

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記事の要約版は,NIKKEI NET(日経ネット)にも掲載されております.

以前のブログでも少しずつ紹介してきたのですが,私たちは現在,各方面の皆様から有形無形のご助力を頂きつつ,10名程のメンバーを中心としてSVP東京をモデルとした新しい社会起業家支援の仕組みとネットワーク作りを四国において進めております.

今秋には組織としての形もより明確なものとなり,より幅広く市民の皆様がご参加いただけるようなものをご案内させて頂く予定です.

モデルとなる組織や仕組みがあるとはいえ,それをスケールアウト(他地域展開)する上では様々な課題があることも事実です.四国という地域に合った仕組み,自分達が納得してコミットできる仕組み,社会起業家の方々と等しい高さの目線から支援を通じて共に成長することが出来るような仕組みを目指して少しずつ課題を乗り越え,形を作っていきたいと思っています.

今後ともご支援・ご協力をよろしくお願いいたします.

日経トップリーダー8月号 修羅場の後継学

すっかり告知するのが遅くなってもうすぐ9月なのですが,8月1日に日経トップリーダー8月号が発売となりました.

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私も「修羅場の後継学:井の中の蛙と気づきショックに襲われる」という記事を提供させていただきました.

特に同族企業における後継経営者のリーダーとしての成長や組織の進化などにご興味のある方は,一度お手に取って頂ければうれしく思います.

ご感想やご質問についてはこちらの方からお気軽にお送りください.

メールには必ずお返事をさせていただいております.

実は最近この記事をご縁として,事業承継後,新しい経営者のもとでの組織開発についてご相談を頂きました.

その後,その経営者の方とは何度かやりとりを重ね,現在,具体的な組織開発のプロジェクトが動き始めています.

元々,私が専門とする研究テーマは組織行動論をベースとしたリーダー人材の育成と組織開発であり,私の中でファミリービジネスや事業承継はそのための研究フィールドの一つとして位置づいています.

したがって,こういった内容につきましても可能な限り対応をさせて頂いております.

アンパンマンのおへや

先日,香川小児病院を訪れました.500床ほどある四国ではとても大きな小児病院です.

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今回の訪問の目的は,実践型社会起業家論の講師としてお招きする緊急クラウンジャポンの訪問先病院になって頂けるように香川小児病院の院長先生と看護部長さんにお願いにいくことでした.以前から緊急クラウンジャポンの皆さんには香川で授業を行って頂くだけではなく,訪問先病院を作って少しでも活動のお役に立ちたいと思っていました(くわしい経緯はコチラ).しかし,県内に適当な病院を探し,さらに交渉するための接点を作る事は私にとって簡単なことではありませんでした(私の得意ないきなり電話して交渉というスタイルは病院ではあまり好まれないようです・・・).いろいろな方のご協力を頂いて今回の訪問が実現したため,ご説明に行けるだけでもとてもうれしく思いました.

今回の訪問には,香川小児病院を紹介してくれた地域マネジメント研究科2年生の岡田さんも同行してくれました.おかげでとても和やかな雰囲気の中,即決という感じで緊急クラウンジャポンの受け入れが決まりました.すごくうれしかったです(岡田さん,本当にありがとう!).

その後,病院内のいくつかの病棟を看護部長さんにご案内いただきました.多くの子供達の様子を見ていると胸が痛むものがありました.その中でふと目が留ったのが「アンパンマンのおへや」と書かれた入り口でした.

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アンパンマンのおへやは手術室のことでした.多くの子供達は手術を受けるということがどういうことかを十分わかっています.だからこそ子供達の手術への恐怖や不安を少しでもやわらげようと病院の皆さんが配慮してアンパンマンのおへやという文字と装飾が施されていたのでした.アンパンマンのおへやの入り口を見ながら,この入り口をくぐらなければいけない子供達の気持ちを思わず想像してしまいました.

そして,そんな彼・彼女らに希望や笑いを届けようとするクラウンの皆さんの活動の尊さを思いました.

ドラムサークルとAI

昨年度に開講した実践型社会起業家論ですが,その時の学び,特にSVP東京に関する伊藤健さんの講演を一つの起点として,今,四国に社会起業家支援のための新しい仕組み作りをはじめています.今日はその仕組みづくりの途中の様子を少し紹介したいと思います.

8月8日(土)朝9時,香川大学の体育館にいくつものドラムの音が鳴り響きました.ドラムを打ち鳴らしているのは,経営者や行政マン,NPO理事,MBA学生,大学教員といった多彩な顔ぶれで共に四国に社会起業家支援のための新しい仕組みと組織作りを模索する仲間達です.

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輪になってドラムやベルなどを打ち鳴らすドラムサークルを通じて,一人ひとりが自律的に情報を受発信しながら,同時に全体としても1つとなって美しいアンサンブルを創造する事を学びます.持続的に社会貢献とビジネスを両立させていこうとする社会起業家の方々の多くは,単に上意下達によって動く組織ではなく,個人の自律と全体の協調のバランスがとれた志やヴィジョンによって駆動する組織づくりを目指しています.もちろん我々自身もそのような組織づくりを目指しています.また,我々の社会起業家支援の一環として,将来そのような組織づくりに関するノウハウも提供したいと考え,自分達の活動にドラムサークルを取り入れています.

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ドラムサークルが美しいアンサンブルを生み出すためには,一人ひとりが全体の音色をよく聴き,その上で自らを表現していく必要があります.このようにドラムサークルでは個と全体の協働が重要な要因となるため,美しい響きを追求する過程の中で体験的に自律と協調のバランスを学ぶことが出来るのです.

同日の午後からは大学内の教室に場所を変えてさらに学びと分かち合いの時間を持ちました.ここではAI(アプリシエイティブ・インクワイアリ:肯定的探求)という組織開発の手法を用いて場を進行しました.アプリシエイティブ・インクワイアリとは,個人の持つポジティブなストーリー(人生や仕事の経験)に焦点をあて,個人の強みから創造的な未来を描き,それをベースに組織全体の共通の夢を描いていく新しい組織開発のアプローチです.参加者は2人1組となって,お互いの仕事経験や未来に実現したい夢についてのインタビューを行い,その内容をメンバー全員にシェアします.参加者からは次々と熱い想いが語られ,黒板がびっしりと埋め尽くされました.

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「現場で大変な思いをしている社会起業家の方々を元気にする栄養ドリンクになりたい」,「産官学のネットワークを活かして地域活性化の新しい流れを創造しよう」,「四国に社会起業家に心から称賛を送れるような場や文化を作りたい」.こうした想いの一つひとつがやがて共通のヴィジョン,共通の夢としてまとめあげられた頃,すでに時刻は夜の11時近くになっていました.

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自律と協調のバランス,個人の夢と全体のヴィジョンの共振,こうしたことはなかなか机上では学ぶ事が難しいものです.しかし,肯定的な内省と対話,時にはドラムサークルやAIなどを用いたアプローチを通じて,私たちは体験的に学びを深めながら,個人としても全体としても成長する事が出来るのだと感じています.私たちの社会起業家支援のための新しい仕組み作りはまだはじまったばかりですが,こうした学びと成長と共に,着実に前進を続けていきたいと思います.

祝開店!

7月25日,白井英里子さんのお店『SARA』が高松市御坊町にオープンしたので,今日行ってきました.

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白井さんは,今春まで香川大学大学院地域マネジメント研究科のスタッフとして事務方を担ってくださっていた方で,私も大変お世話になりました.

お店では沖縄の読谷焼,大分の小鹿田(おんた)焼などの器や,カゴ,布小物などが売られていて,どれもお世辞ではなく素敵な感じのものばかりでした.

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明るくて気持ちいいお店です.

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↑研究室用に青い模様のかっこいいコーヒーカップを購入.

地域マネジメント研究科からまた一人,アントレプレナーの誕生です.

8月4日からは店内でコーヒーも飲めるそうです.お近くに寄られる機会のある方は是非どうぞ.また,白井さんはブログも毎日更新されているので白井さんファンの方は是非そちらもご覧下さい.

(白井さん,微力ながら宣伝しておきました!)

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