事業承継シンポジウムが開催されました
2008.01.18
1月16日、中小企業基盤整備機構の主催による事業承継シンポジウムが開催され、基調講演を務めさせて頂きました。「後継者からリーダーへ:成長への指針と育成支援のあり方」というタイトルでお話しさせて頂きました。会場には事業承継を考えていらっしゃる経営者の方々や、これから事業を引き継いでいく予定の後継者の方々、事業承継の支援をお仕事とする専門家の方々が大勢お越しくださいました。私が講演で特に強調した点は、後継者が経営のリーダーとして有効性を発揮していくためには、単に経営ノウハウを学んだり、株式を集中させて経営体制を整えたりするだけではなく、後継者が自ら自身を見つめ、他者を深く理解し、必要に応じて自己変革を行っていくという内省経験の重要性でした。1時間という講演時間では十分にお伝えできなかった部分もありましたが、講演の内容は3500名以上の後継経営者の方々のデータを統計的に分析し、さらに多くの企業へのインタビュー調査を実施した上で得られた結論を基に構成したものです。調査と分析の結果、内省経験の深まりが後継経営者のリーダーシップの向上に強い影響力を持つことがわかったのです。中小企業の後継者の方々が一人でも多く優れたリーダーへと成長していただくことは、現在、岐路にある日本経済の発展にとってきわめて重要な要因です。今後もこういった機会があれば少しでもお役に立ちたいと思います。調査研究へのご協力をいただき、さらにこうして発表の機会を作ってくださった中小機構の皆様には心より感謝申し上げます。
日詰慎一郎氏による特別授業が行われました
2008.01.15
1月15日、文部科学省「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」選定事業「地域中小企業の中核人材能力向上プログラム」の一環として行っている人事マネジメントの授業にて、金城学院大学の日詰慎一郎先生をお招きし、人事評価と人材育成のあり方に関する特別授業が行われました。
昨今、成果主義の流れが強まる中で人事評価が単に格差を明確化することを目的として行われがちな現状の問題点などを議論した上で、人材の育成に結びつく評価のあり方や公平な評価を行うための具体的な注意点などが示され、さらにワークショップ形式で実際に人事評価や評価のフィードバックの練習をするなど実践的かつ大変意義のある授業となりました。
日詰さん、ありがとう!
あけましておめでとうございます
2008.01.01
新しい年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう
お祈り申し上げます。
私自身は微力ながらも研究と教育を通じて
社会に貢献できる一年にしたいと願っています。
昨年頂いた多くの出会いを大切にしながら、
さらに協働の輪が広がっていくことを楽しみにしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!