ソーシャルベンチャーズ四国「四国ソーシャルチェンジラボ」開催!
2010.05.19
5月22日(土)に、いよいよソーシャルベンチャーズ四国(SV四国)初のオープンイベントを開催します!
名づけて「第1回 四国ソーシャルチェンジラボ 〜四国をおもしろくしたい人と おもしろく語り合いたい〜」です。
まだまだ申し込めます!急なご案内になって恐縮ですが、是非ご参加ください。
概要は次の通りです。
・日 時: 2010年5月22日(土) 11時00分~16時30分
・会 場: 玉藻公園内 披雲閣大書院 (香川県高松市玉藻町2番1号)
玉藻公園ホームページ
※駐車場に限りがありますので、なるべく公共の交通機関をご利用ください。
会場周辺の駐車
・定員:100名 (参加費無料)
※玉藻公園の入園料¥200円は各人にてお支払い下さい
※事前準備のため、参加申込みをお願いします
申し込みはこちらから 申込フォーム
※なお、プレゼン展示ブースをご用意しますので、ご自身の活動を紹介されたい方は、事前にお申込みください
【内 容】
10:30~ 受付開始
11:00~ オープニング/開会挨拶及びSV四国の設立の紹介とご案内
What’s Social Change Lab?
11:45~ ワールドカフェ part1
12:15~ 【昼食(軽食を準備いたします)・プレゼン展示・自由交流】
13:00~ 基調講演 【井上 英之氏】 慶応義塾大学総合政策学部専任講師
ソーシャルベンチャー・パートナーズ(SVP)東京代表
経歴: http://social.sfc.keio.ac.jp/hideyuki-inoue.html
14:40~ ワールドカフェ part2
~16:30 閉会挨拶
[会場移動]
17:30~19:30 懇親会/ウェルカムパーティー(参加費4,000円程度)
・主 催: ソーシャルベンチャーズ四国
・後 援: 香川県、高松市、NHK高松放送局
ご参加をお待ちしてます♪
四国の社会起業家と協働/四国新聞
2010.04.21
本日(2010.4.21)の四国新聞に,ソーシャルベンチャーズ四国(SVS)に関するインタビュー記事「四国の社会起業家と協働」をご掲載いただきました.
SVSの活動をはじめてから1年ほどになります.いつの間にか素晴らしい仲間が増え,ネットワークが広がりつつあります.多くの方々から沢山のご支援やご協力を頂いていることに心から感謝申し上げます.そしてこれからも是非多くの方々にご関心を持って頂き,一緒に地域を元気にしていければとうれしいなと思っています.SVSで一緒に活動してみたいという方,とりあえず興味があるという方,是非ご連絡ください.メールはこちらから.
また,詳しいご案内は改めていたしますが,5月22日にはSVSの第1回目の公開シンポジウム(名称はまだ未定です)を行います.とても素敵なゲストをお招きしますので,是非お楽しみに.
組織変革の難しさ
2010.04.20
私が以前からずっと知りたいと思って探求していることの一つは,人間が形成するシステム(集団,企業組織,地域社会等)をよりよい方向へと変革することが出来る理論と方法でした.ここ数年間の研究や,多くの方々との出会い,実験と実践を通じて少しずつ様々なことがわかってきましたが,今でもまだまだわからない点は多々あります.そもそも人間の形成するシステムは,循環的な因果律になっており,その挙動は極めて複雑であるため予想や制御の出来ない深遠なものです.
明らかであるのは,人間がシステムに何らかの認識や視点を持ち込み,場を形成し,人々と対話し,何かが生成されるプロセスを促進したり運営したりすることは出来るということです.
人間や人間同士の相互作用によって生み出されやすいパターン,構造に関する知識は大変有用ですが,それらの知識が機械操作のボタンのように活用できるわけではありません.変革を生成しようとする人間自身も,変革対象となるシステムの一部に組み込まれざるをえないため,そこには自己言及の問題(cf.エピメニデスのパラドクス)が及ばざるを得ません.つまり,正しい知識が何であるのか,何を変えるべきであるのかが確定しない混沌からスタートせざるをえません.
このパラドクスや混沌は,常に何かを生み出す初期状態として存在し,そこを抜けて創造的な方向に向かえるかどうかは,人間が自分自身をも含めたシステムをどこまでメタ認知できるかという高度な抽象化能力が大きく関係してきます.この能力は単純に知識量によってカバーされる問題ではなく,実際にメタ認知することができるかどうかの問題になります.私が,人間システムへの認知能力を高めるために内省経験が不可欠であると考える理由の一つは,この点です.
私はこれまで経営者3,500名以上のデータを集め,優れたリーダーの多くは内省経験が多く,メタ認知能力に長けていることを実証してきました.その結論から含意されることの一つは,結局,人間は,特に人間システムに対しては経験的なリアリティを持てるレベルまでしか認知することが難しいようだということです.見えているものだけにリアリティを感じ,見えていないものがあること自体には気づかない,だから見えないものを見ようとしないという循環は強く働くのが通常ですから,内省をすることは極めて大きな冒険になります.
先に,「明らかであるのは,人間がシステムに何らかの認識や視点を持ち込み,場を形成し,人々と対話し,何かが生成されるプロセスを促進したり運営したりすることは出来るということです」と書きました.確かに理論的には出来るのですが,これは直線的にA地点からB地点に行くというイメージではなく,もっと山あり谷ありの冒険をするようなイメージが近いでしょう.人々が共に内省し,対話によって互いを写し合いながら創造するプロセスが,冒険的にならないはずがありません.多くの場合,怒りや反発,対立とも無縁ではないプロセスです.このプロセスに関わる人間には,どこまで自分自身をも含めた人間システムを見つめ,自分自身をシステムの中で開くことが出来るのかが問われ,求められると思います.つまり,現時点における私自身の結論としては,内省と対話が組織変革の鍵を握るのだと考えています.
私は研究者でもありますが,そのようなプロセスを多くの方々と共に歩み,生み出す実践家でもありたいと思っています.